タバコとその害

そもそもタバコとは

タバコ(煙草)とは、ナス科タバコ属の多年草およびそれを嗜好品として製品化したものを指します。

葉に含まれるニコチンを摂取することで、体内のドーパミンを分泌して快感やリラックス効果が得られます。

主な製品としては、自動販売機でも販売されている紙巻たばこや葉巻などがあります。

紙巻たばこの製造工程としては、買い入れた葉たばこにブレンド等の加工を施して熟成させた後、製造工場へ送られます。

国内ではJT(日本たばこ産業)が製造を一括管理し、国内外を問わず数多くの銘柄を取り扱っております。

また、ニコチンやタールの含有量も銘柄によって多岐にわたります。

国内の工場では葉たばこに成分に加え、ニコチン吸収を促して依存性を高めるために、600種類の有害化学物質が添加していると言われております。

タバコのパッケージには、肺ガンや脳卒中などのリスクを明記しておりますが、肺ガンとの因果関係はないという意見も見られます。

現在は禁煙外来の保険適用基準をめぐり、厚生労働省において愛煙家と嫌煙家が議論を繰り広げています。

タバコに含まれる有害物質

タバコの煙には約4000種の化学物質が含まれ、そのうち200種は有害物質であるとされています。

特に喫煙者自身が吸う煙(主流煙)よりも、そばにいる非喫煙者が吸う煙(副流煙)の方が有害となります。

近年は禁煙化が進み、路上や駅構内、電車内や店舗内など、喫煙できる場所が限られてきています。

それでもタバコから出火した火事は後を絶たず、マナーの守れない喫煙者は依然として社会問題となっております。

以下、タバコに含まれる有害物質の中で主だったものを紹介します。

ニコチン

タバコの主成分であるニコチンは、本来毒物及び劇物取締法における猛毒です。

ほとんどの生物において毒となり、摂取量によっては死に至ります。

タール

石油から出たドロドロの半液状物質で、始めて発がん性が確認された物質として知られています。

一酸化炭素

排気ガスにも含まれる一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと結合して酸素の全身供給を阻害します。

一酸化炭素が増えていくと全身が酸素欠乏となり、運動能力が著しく低下します。

ヒ素

しばしば毒物混入殺人事件で取り上げられるヒ素は、消化器系に深刻なダメージを与えます。

ヒ素が体内に入ると非常に強い腹痛、嘔吐、下痢といった症状が現れ、量が増えると死に至ることもあります。

鉛は酵素の働きを阻害し、貧血などの鉛中毒を引き起こします。

シアン化水素

シアン化水素は、いわゆる青酸カリの事です。

ヒ素と同じく毒物混入事件として有名ですが、第二次世界大戦でのホロコーストで毒ガスとしても使われました。

トルエン

いわゆるシンナーとして、工業溶剤に使われています。

中毒になると中枢神経が麻痺し、ひどくなると脳神経が侵されて意識障害などが起こります。

カドミウム

車のバッテリーに使われるカドミウムは人体に有害な化学物、腎機能の障害で骨が冒されてしまいす。

かつて工業地帯でカドミウム汚染によって公害となったイタイイタイ病が有名です、

アセトン

ペンキ除去剤に使われるアセトンは危険有害性情報として、呼吸器への刺激や血液障害、眠気又はめまいなどが指摘されております。

アセトアルデヒド

アセトアルデヒドは二日酔いの原因と見なされている発がん性物質で、独特の臭気と刺激性がを持ちます。

ニコチンとの相乗効果で依存症を高めると言われております。

ベンゾピレン

かつお節に含まれている事が話題となった発がん性物質。

ベンゾピレンは体内で酸化されると近くのDNAを傷つけ、DNAを破壊された細胞はがん細胞に発展すると言われています。

ホルムアルデヒド

理科室でお馴染みのホルマリンで、接着剤や塗料、防腐剤などの成分でもあります。

建材に広く用いられていますが、空気中に放出されることがあり、その際には低濃度でも人体に悪影響を及ぼします。

なおタバコの煙に含まれる主な発がん物質として、アクロレイン カドミウム化合物 クマリン シアン化水素 ダイオキシン ビニールクロライド ベンゾピレン ホルムアルデヒド ジメチルニトロソアミン、メチルエチルニトロソアミン、ジエチルニトロソアミン、N-ニトロソノルニコチン、ニトロソピロリジン 4-(N-メチル-N-ニトロソアミン)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン キノリン、メチルキノリン類 ヒドラジン、2-ナフチルアミン、4-アミノビフェニル、o-トルイジン ポロニウム310があります。