病気のリスク

禁煙で様々な病気のリスクが減る

タバコは、ほぼ全ての臓器に何らかの害を与えます。

喫煙によって引き起こされやすくなる病気は多岐にわたります。

禁煙することによって、これらの病気にかかるリスクが減ります。

ヘビースモーカーが禁煙で非喫煙者と同じレベルに戻るには数年かかりますが、それだけタバコの有害成分は体の奥深くまで浸透しているのです。

こういった病気にかからないためにも、禁煙外来ではニコチン依存症患者のための禁煙治療を行っています。

喫煙によって高まる病気リスク

喫煙者が、非喫煙者に比べて発症リスクが高まる病気は以下の通りです。

高血圧

喫煙は血管を収縮させ、腎臓の横にある副腎を刺激します。

この副腎が刺激されると、血圧を上げるホルモンが分泌されます。

また、ニコチンによって交感神経が興奮状態となるため、血圧が上がってしまうのです。

お酒を飲むとついついタバコが吸いたくなりますが、まさにお酒とタバコの組み合わせが高血圧の原因となります。

と言うのも、アルコールは一時的に血圧を下げるものの、習慣的に大量の飲酒は血圧を上げるからです。

糖尿病

タバコと糖尿病は非常に悪い組み合わせです。

喫煙者は非喫煙者に比べ、糖尿病にかかるリスクが1.6倍になると言われております。

また、糖尿病にかかっている人は喫煙によってさらに合併症のリスクが高まります。

そもそも糖尿病は血糖値が上がって血液がドロドロになり、血行が悪くなる病気です。

そこへニコチンによって血管が収縮するという作用がさらに血行を悪化させるのです。

そのうち血液が固まって血栓となり、心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な疾患のリスクが大幅に上がってしまいます。

動脈硬化

動脈硬化は、血管の壁が厚くなって血液が通りにくくなったり、完全ん詰まってしまう状態です。

ニコチンの血管収縮作用が悪化すると、こういった状態も引き起こします。

糖尿病と同様、心筋梗塞や脳卒中の原因となります。

脳卒中

動脈硬化や血栓症などで脳の血管が詰まったり敗れたりすると、脳細胞に十分な栄養や酸素が行き渡らなくなります。

その結果、脳細胞が死滅してしまうのが脳卒中です。

脳卒中になると、後遺症で寝たきりになり、最悪の場合は死に至ります。

喫煙者は非喫煙者に比べ、男性においては1.8倍、女性では2.8倍も脳卒中のリスクが高くなる事が分かっています。

COPD

COPDは正式名称を慢性閉塞性疾患といい、慢性気管支炎と肺気腫という2つの病気を総称したものです。

別名たばこ病と呼ばれるほど喫煙と関係があり、この病気にかかった人の90%が喫煙者であると言われています。

ニコチンによって喉の粘膜にある線毛や気道液が減少し、肺の浄化機能が低下して肺が汚れてしまいます。

肺胞が破壊され、気管支が狭くなることで、息苦しさや慢性的な咳・痰といった症状が出ます。

肺ガン

タバコに関連する病気の中では最もよく知られているのが肺ガンでしょう。

肺ガン以外にも芸能人のつんく♂さんが発症した咽頭がんや喉頭がん等もリスクが高まります。

肺炎

COPDの項でも触れたとおり、喉の粘膜にある線毛が減少すると、肺に異物が入りやすくなります。

この際、異物の中に病原体が入っていると、肺に感染して肺炎となります。

喉の粘膜の機能が低下している喫煙者は、非喫煙者に比べて肺炎のリスクが高まります。

胃潰瘍

タバコに含まれるニコチンは内臓の血行をも悪化させます。

胃の血行が悪くなると、胃粘膜を覆っている粘膜が減少してきます。

こうして胃の粘膜がただれていき、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こすのです。

ED

程度によって差があるものの、喫煙によってEDになるリスクが1.27~1.65倍まで増えると言われております。

そもそもEDは男性器に十分な血液が行き渡らずに勃起不全となる病気です。

ニコチンによって体内の血行が悪くなった結果、男性器にも悪影響をおよぼすという事になります。

タバコによって、これだけの病気が起こりやすくなるのです。

一つでも当てはまっる症状を感じている喫煙者の方は、病気の治療と共に禁煙治療を視野に入れましょう。